「AKIRA」 映画版  | 偽脚本書きが漫画に挑戦

「AKIRA」 映画版 

 AKIRA 作者 大友 克洋


ストーリー 近未来のNEO東京を舞台に、孤児院で育った主人公 金田と哲夫が織り成す兄弟ゲンカ



影響をモロに受けた!

 異質!ストーリーの筋を追えばついていけなくなる。しかし場面、場面をその場、瞬間的に捉える見方をすればこの作品がいかに素晴らしいかを気づくはず。



 僕は、この映画を50回以上見ている。 この作品は見ていて気持ちが良い。台詞のほとんどをそらでいえる。一つの作品をこれだけ見れるのはストーリーというよりも感覚で追えるものだと思う。



 この作品では、主人公、金田また力を得て暴走する哲夫しかりまた登場キャラクター全員が臭い台詞を放つ。


 これは松本大洋のやり方また多くの舞台のやり方によく似ている。この作品には現実感というより強烈感を重視した作品としている。


強烈感とは!

 最近、NANAやのだめカンタビーレやはちみつとクローバーのような少女漫画を絶賛した。


だが彼らの作品はどちかかというと現実生活で役に立つぐらいのリアリティーと言葉で説得を持たせている。


しかしながら強烈に印象に残る台詞を第一とする作品には小気味よさが宿る。


 強烈感とは、リアリティーとうよりもその場のかっこよさや重みを加えようとする感覚のことだと思う。


この感覚に強烈に特化した作品がAKIRAと考えて良いと思う。 



見所

 このAKIRAは、負け犬の遠吠えの心地よさがある。 強烈な劣等感や敗北感、つまり落ち込んでいる時にこれを見て欲しい。

 これは音楽を聴く感覚で見る映画だと思う。多くの作家が、AKIRAという映画を尊敬するのは

感覚を描けるものこそ真の才能ある人間であることの証明だ。

大きなストーリーを考えた時、結構うまくいったなーと思ってもつまらない時がある。それは強烈な感覚が不足しているからだ。

 激怒や歓喜、嫉妬、等の第一感覚を刺激することが作品の価値を大きく左右するのではないか?

読者は面白いか?面白くないかで判断する。 僕は素晴らしい作者とは感覚を描ける人間だと思う。