「ハチミツとクローバー」 最前線漫画特集 | 偽脚本書きが漫画に挑戦

「ハチミツとクローバー」 最前線漫画特集

ハチミツとクローバー  1~7巻 以後続刊 



少女漫画は個人的に敬遠していた。なぜなら先入観として恋愛に重きを置いているからだ。大きな普遍的なテーマであるにしても少女漫画の大半が恋愛を推奨しているようでいやだった。


 また少年漫画が嫌いな人は、おそらくなぜ夢や努力といったものばかりがテーマの作品を作るのか?それだけじゃないはず。と思いあまり好きになれないと言うに違いない。


 ハチミツとクローバーを読んでみて思ったことは、これは現実生活で役に立つなーということ。恋愛に限らず人間関係で悩む姿をうまく描写している。日常生活で悩む人間の姿をうまく描写している。例えば片思いしている人が好きな男を諦めきれない気持ち。


 このハチミツとクローバーは驚嘆に値する傑作だ。 ハチミツとクローバーでは、片思いに焦点をあてながらも、やりたいことがみつからない人の悩みややりたいことをやっている人の悩み等をうまく書いている。


 竹本というキャラクターは自分を見つめなおすためにある日、自転車で旅に出る。旅をすることで悩みが解決するのではないかと思っておなじく自転車でずっと旅をしたことがある自分にとっては見ていて恥ずかしい気持ちになった。


 少女漫画の特性として、現実生活の悩みを焦点にしているような気がした。少年漫画なら根性論になってしまうところを日常生活と同じように現実逃避したり悩んだりする。


 人間臭いとでも言ったら良いのかなー。この漫画を読んで私はしばらくなにも書く意欲を失ってしまった。


 この人は、みんなの目線で書いているのだと思う。 現実に立ち向かうために読む漫画と言ったら良いのだろうか?